アラフォーぽち子の歯科矯正悲喜こもごも

40歳目前で歯科矯正(裏側矯正)に踏み切った管理人ぽち子の悲喜こもごもをリアルタイムに投稿してます。

いざ!矯正器具取り付け

191024 (初日)
矯正器具取り付けの日。
今日は3時間の長丁場。
 
顎関節症の私は長時間口を開けているのがつらい。
こまめに休憩をはさんでもらって、何とか取り付け完了。
 
おお~。
歯の裏側に、綺麗にブラケットが並んでおります。
 
初回は器具に慣れる意味もあるので、一番大変な奥歯へのワイヤー取り付けはせず。
最初の6か月は歯の位置をざっくり動かして、それから微調整に入っていくそうな。
 
上下とも舌側矯正。
取り付け時器具が舌に当たって発音ににくいなどのデメリットがあるので下だけ表側矯正も検討したが、やはり見た目が気になるので上下とも舌側にした。
 
お手洗いに行った時、鏡の前でニッと笑って見た。
外見は矯正してるって全く分からない。
おおっ!すごいぞ!
 
取り付け後、すぐは痛みほぼ無し。
「意外と痛みないですね。」
調子に乗った私は担当の方に微笑んで言った。
ワイヤー取り付け後の歯の痛みについて、散々聞かされていたから正直拍子抜けだった。
担当の方は微笑んだ。
「今は大丈夫なんですよ。徐々に痛み出して、3時間後位から来ますから。」
 
そうか。来るのか。
 
そして恐る恐る帰路についた。
それにしても朝から何も食べていない。
お腹が空いた。
 
帰宅中の電車の中で、徐々に歯の痛みが発生してきた。それでもまだ何という事はない。
いい加減お腹が空いたと、遅めのランチ場所を探す。
箱根そばで柔らかい蕎麦を食べる予定だったけど、ふと見かけたココ壱番屋のスパイスカレーに惹かれて入店。
 
結論から言うと、このチョイスは大失敗だった。
 
噛む動作をすると舌に器具が引っかかって痛い!
ワイヤーにカレーの具材が引っかかる。
米粒も入り込む。
恐ろしく食べにくい。
 
えっ
カレーってこんなに食べにくいものだっけ?
 
そして噛むと歯が痛い。
完全に失敗だ。伸びきった蕎麦とかにしとけばよかったと後悔。
カレーは半分を過ぎた時点でほぼ心が折れかかっていた。
意地で3/4を食べ、終了。
 
あんなに当たり前に出来ていた、「食べる」という行為。
矯正することで、ものがまともに食べられなくなったのだと実感した瞬間だった。
 
 
家に帰ってから歯磨き。
食べかす多ッ!
何だか、すっごくダメな子になった気分だ。
 
歯磨きをすぐにしないと虫歯のリスクが云々言われてたけど、そもそもこの状態で歯を磨かないとワイヤーに絡まったあれこれが気持ち悪すぎる。
そして4本の歯ブラシを使い分けて磨いた後、仕事にもどる。
電話をするが、ものすごくしゃべりにくい。
 
「もひもひ。おつかえしゃまえす。」
 
喋るたびに器具に舌が当たる。痛い。
特に下の歯の裏側の器具。
 
「おれんわいたらいた件れすが…」
 
頑張ってる。私頑張ってる。
なのにこの空回り感!
何この「こいつに仕事任せて大丈夫?」感!!
 
昼間っからラリッてんのかな?
何か食べながら話してる?
とか思わないで~!!(泣)
 
 
それにしても舌が痛い。
あまりの痛さに、矯正歯科で貰ったギシグーをこねて奥歯の器具に被せる。
多少良くなった。けど、今度は他の場所が気になりだす。
これ全ての器具を覆うまで止まらないやつだ。
 
ちょっとは慣れないと。
そう思った私はどうしても当たって痛い場所だけに絞ってギシグーを付けた。
本当はもっと大変な局面を迎えたときに使うつもりだったけど。
痛みに弱い私を許しておくれ…
 
 
仕事が終わって、夕飯はよく煮込んだおでん。
昨日沢山作ったんだ。
圧力なべで煮たゴボウはものすごく柔らかかったし、これなら大丈夫だろう。
ぱくりと食べるが、噛むと痛い。
歯を使わずもごもごしても、舌が動くと器具に当たっていたい。
口をもごもごすればするほど、ゴボウの繊維がワイヤーに絡まっていく。
その様子は、電線に引っかかった瓦礫や流木を髣髴とさせた。
 
…結局ミキサー食にした。
ハンディーブレンダーがあって本当によかった。
 
ミキサー食を噛まずにスプーンで食べるのが一番楽。
この日、私は(記憶にある中では)生まれて初めて「おでんミキサー食」なるものを食したのであった。
ちなみに、味はちゃんとおでんだった。(当たり前)
 
 
寝る時は、舌が器具に当たらないような体勢を見つけて就寝。
夜中に痛みで起きることはなかった。
 
 
2日目につづく。